住宅ローンを変動から固定へ変えるには?借り換えとの違い

窓辺で住宅ローンについて電話相談する男性

変動金利で住宅ローンを返していると、金利の動きを見て「固定金利へ変えた方がよいのでは」と考えることがあります。ただし、同じ銀行で金利タイプを変更する方法と、新しいローンへ借り換える方法では、費用や手続きが異なります。

最初に、今の契約で変更できる固定期間と金利を確認し、借り換えの場合と同じ残期間で比べましょう。この記事では、変動から固定へ変える際の確認手順と、家計への影響を整理します。

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変動から固定へ変える方法は大きく2つ

金利タイプ変更と借り換えの違い
項目 同じローンの金利タイプ変更 別のローンへの借り換え
基本の仕組み 現在の契約で選べる金利タイプへ変更 新しいローンで現在のローンを完済
固定期間 契約で選べる期間から選択 新商品で利用できる期間から選択
主な費用 金利変更手数料等 融資手数料、登記、現在のローンの完済費用等
確認・審査 変更条件、延滞等の制限、手続き期限 新規の審査、住宅・所得・団信等の確認
保障 現在の契約条件を確認 新しい団信の保障・告知・加入条件を確認

同じ銀行で変更できる「固定」は、10年など一定期間を固定するタイプである場合があります。残りの返済期間すべてを固定できるとは限りません。三井住友銀行の案内でも、変動金利型から固定金利特約型への変更と、超長期固定金利型への変更は区別されています。

「固定にしたい」という希望を伝えるときは、教育費が増える10年間を固定したいのか、完済まで固定したいのかを具体的にすると、比較すべき商品が分かりやすくなります。

出典:三井住友銀行「金利種類の変更」

同じ銀行で変更するなら、今の契約に適用される条件を確認

広告の新規借入金利と同じとは限らない

返済中のローンで固定金利に変更するときは、その契約の金利引下げ幅や変更時点の条件を使います。新規顧客向けのキャンペーン金利を、そのまま自分にも使えると思わないでください。

金融機関には、変更日、固定期間、適用金利、変更後の毎月返済額、固定期間終了後の引下げ幅を示してもらいましょう。金利がいつ決まるかによって、申込時の試算と実際の条件が変わる場合もあります。

変更手数料と申込期限を調べる

例えば三菱UFJ銀行では、金利タイプ変更手数料がインターネットでは無料、店頭窓口では1万1,000円と案内されています。印紙代等が必要になる場合もあり、すべての商品・手続きが一律に無料という意味ではありません。

インターネットで扱える契約か、次の返済日に反映するための締切はいつかを確認してください。返済が遅れている場合など、変更できない条件が設けられていることもあります。

出典:三菱UFJ銀行「借入後に必要な住宅ローン手数料」同「金利タイプの変更」

固定期間中と終了後を分けて考える

固定金利特約型では、選んだ期間中の金利を固定します。固定期間中は、同じ契約のまま変動金利へ戻せないなどの制限があるのが一般的です。今後金利が下がった場合も、すぐに自動で返済額が下がるわけではありません。

固定期間が終わると、その時点の金利や契約条件で返済額が見直されます。期間終了後に残る元金と期間、金利優遇の扱いを確認し、再び負担が変わり得る時期を家計表に記入しましょう。

また、変動金利の一部商品にある5年ルール・125%ルールが、固定期間終了時にも同じように働くとは限りません。現在の返済額が据え置かれていても、固定へ変えるときの返済額は別に試算する必要があります。

仕組みの基本は、固定金利と変動金利の違いも確認してください。

返済額が増えても、家計の予定を立てやすくなるかを見る

説明用に、残高2,000万円、残期間25年、元利均等返済・ボーナス払いなしで計算します。仮に年1%なら毎月約7万5,374円、年2%なら約8万4,771円、年3%なら約9万4,842円です。

これは残高と期間を固定し、それぞれの金利が続くとした概算です。現在の実際の適用金利や、変更できる金利を示すものではありません。手数料等も含みません。

年1%から2%へ変更する仮定では、月の差は約9,397円です。この増額を受け入れて、決めた期間の金利変動を避ける価値があるかを考えます。固定へ変えることを、必ず利息を減らす方法だと考えないことが大切です。

教育費や収入減少が重なる時期に、変更後の住居費でも貯蓄を続けられるかを確認しましょう。変動のままの場合は、金利上昇時の返済額と備えで、上がったケースの家計も比較してください。

借り換えで固定するなら、費用と団信を含めて比較する

今の契約で希望する固定期間を選べない場合は、借り換えも比較対象になります。ただし、新しいローンを契約するため、融資手数料、保証料の扱い、登記費用、現在のローンの完済手数料などを確認します。

団信も新たな加入手続きが必要になる場合があります。現在の保障がそのまま引き継がれるとは限らず、健康状態の告知や加入年齢、保障が始まる条件などを確認します。融資審査と団信の引受審査は別に考えましょう。

比較する総額は「これから払う返済額+変更・借り換え費用」で整理します。すでに払った利息を再び足したり、諸費用を借入額に含めたうえで同じ費用を二重に足したりしないようにしてください。

返済期間を延ばすと月額が下がる場合がありますが、支払いが続く年齢と総利息も変わります。まず現在と同じ残期間で比べ、その後に期間を変える案を確認すると、効果を取り違えにくくなります。

金融機関への相談前に揃える確認表

変動から固定への変更を比較するための資料
項目 確認・記入する内容
現在の契約 残高、残期間、適用金利、返済額、団信
変更の希望 固定したい期間、その理由、月額の上限
同じ銀行の変更案 適用日、金利、手数料、終了後の条件
借り換え案 金利、期間、諸費用、審査、団信の条件
家計 教育費、退職時期、収入減少時の余力
最終確認 金利が確定する日、申込期限、返済開始日

比較する数字は同じ日付で揃え、金利が確定する段階で再確認します。金利の動きだけを追い続けるより、「この返済額なら固定を選べる」という家計の条件を先に決めておくと判断しやすくなります。

変動から固定への変更についてよくある質問

変動金利が上がってから固定へ変えれば十分ですか?

固定金利が同じタイミング・同じ幅で動くとは限りません。変更したい時点では固定金利も変わっている可能性があるため、現在選べる条件と家計余力を定期的に確認しましょう。

同じ銀行なら審査や条件確認は不要ですか?

新しいローンへの借り換えとは異なりますが、現在の契約での変更可否や制限、手続きは確認が必要です。何も確認せず自由に切り替えられるわけではありません。

固定金利を選べば総返済額は確定しますか?

全期間固定と、一定期間だけの固定では異なります。一定期間の固定なら、期間終了後の金利は未確定です。選んだ商品の固定範囲を確認してください。

変更の目的と、受け入れられる返済額を決めよう

変動から固定への変更では、金利予測を当てることより、家計に合う条件を選ぶことが大切です。返済中の金融機関から変更案を取り寄せ、必要に応じて借り換え案と比較しましょう。これから家を建てる方は、金利が変わった場合も含めた予算を住宅会社との相談に持参すると、計画を具体化しやすくなります。

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あわせて確認したい住宅とお金のテーマ

情報確認日:2026年9月8日。試算は仮定です。金利・変更条件・費用は現在の契約と金融機関の案内で確認してください。

窓辺で住宅ローンについて電話相談する男性